オープンウォーターダイバーでの水深18mの世界よりもっと深くディープな水中世界を覗いてみたい方は、アドバンスドオープンウォーターダイバーにステップアップしてみませんか?
様々な種類のダイビングを経験することでダイビング・スキルを高め、自信を深めることができます。
オープンウォーターダイバーを取得した直後に始めることができます。
ステップアップコースのアドバンスドオープンウォーターダイバーのダイビングライセンス取得について詳しくご紹介します。
アドバンスドオープンウォーターダイバーとは?
PADIアドバンスドオープンウォータープログラムは、エントリーレベルのダイバーが、水中写真や魚の観察等、アドベンチャー・ダイブに興味を持ったら”すぐに次を試してみよう”という希望に対応できるように設定されています。
24種類のアドベンチャー・ダイブの中から3種類、または5種類のアドベンチャー・ダイブを修了すると、”アドベンチャー・ダイバー”または”アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー”に認定されます。 コース参加者はアドベンチャー・ダイバー認定なら最短で1日、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー認定でも最短2日で取得することが可能です。
また、先にアドベンチャー・ダイバー認定を受けた場合でも、この3回のダイブをアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースの実績(クレジット)にすることができるため、追加の2ダイブでアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー認定が可能です(※合計5本のアドベンチャー・ダイブに水中ナビゲーション、ディープダイブを含んでいることが条件となります)。
アドバンスドオープンウォーターダイバーコース修了すると・・・
- 様々な種類のダイビングを経験することでダイビング・スキルを高め、自信を深めることができます
- 各種ダイビングでの楽しみ方、注意事項、特別な器材について理解できるようになります
- 世界中のいろいろな場所でダイビングを楽しむことができます。
- 深度30mまで潜ることができます(12〜14歳は最大水深21mまで)
- 次のステップアップ「レスキューダイバーコース」にも参加できます
ダイビングライセンス取得できる年齢は?
PADIオープンウォーターダイバー以上 、または同等の他団体Cカード取得者。また、アドベンチャーダイバーコースは10歳以上、アドバンスドオープンウォーターダイバーコースは12歳以上。
※アドベンチャーダイブによって年齢制限が異なるので、事前に当店にお問い合わせください。
アドバンスドオープンウォーターダイバー 講習ではどんなことをするの?
このコースでは、
学科講習+海洋実習(5ダイブ)
アドバンスドオープンウォーターダイバーのライセンス講習の日数としては、最短2日。学科講習にテストはなく、知識の復習(ナレッジレビュー)のみなので、船上での空いている時間に行います。また、2日間に分けて5種類のアドベンチャーダイブの海洋実習を行います。(水中ナビゲーション、ディープダイブを含む)
わずらわしい、学科講習やテストなどは一切ありませんので、気軽に受講できるのも特徴です!
当日のダイブポイントによっては、できないアドベンチャーダイブもありますので、もし希望のアドベンチャーダイブがある場合には、担当インストラクターにご相談ください。
学科講習ではどんなことをするの?
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバー マニュアル(教科書)を使っい、各必修項目と選択したアドベンチャーダイブの項目の知識学習を行ってから、ナレッジレビュー(知識の復習問題)を行うだけでOKです。わずらわしい、学科講習やテストなどは一切ありません。
アドベンチャー・ダイブの種類は?
下記24種類のアドベンチャーダイブの中から選択できます。
- 水中ナビゲーション ※1
- 水中ナチュラリスト
- カバーン ※2
- ボート
- レック
- ドライスーツ
- サーチ&リカバリー
- Dive Against Debris(AWARE)
- ドリフト
- サメの保護(AWARE) ※2
- フルフェイス・マスク ※2
- リブリーザー ※2
- ディープ ※1
- アルティチュード(高所)
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
- デジタル・アンダーウォーター・イメージング
- ナイト
- ダイバー・プロパルジョン・ビークル(水中スクーター) ※2
- 魚の見分け方
- ディレイド・サーフェス・マーカー・ブイ ※2
- エンリッチド・エア・ダイブ ※2
- サイドマウント ※2
- アイス ※2
- セルフ・リライアント ※2
※1:アドバンス・コースでの必修ダイブ
※2:担当インストラクターが、このスペシャルティ・インストラクター資格を持っている場合にのみ選択可能
アドベンチャー・ダイブは各スペシャルティ・ダイバー・コースの1ダイブ目とカウントされるため、そのまま興味が湧いたらスペシャルティ・ダイバー・コースに進んで、さらに経験を重ねてスペシャルティ・ダイバー認定を得ることもできます。
よく選ばれる5つのアドベンチャー・ダイブの種類は?
必修の2項目、24種類のアドベンチャー・ダイブから選択可能な3項目をご紹介します!
1.ディープダイビング(必修)
ダイバーたちがたくさんいる中で“ディープダイビング”の話をして反応を見てください。水深18mより深くダイビングしたことのない初心者のダイバーたちは、そこがどうなっているのか、きっと知りたいことでしょう。
少し深く潜ったことのあるベテランダイバーたちでも、ディープダイビングについては目を輝かせて話しをするはずです。 “深く潜る”ことには、魅力的で、エキサイティングで、しかも神秘的なものがあるのです。
経験の浅いオープンウォーターダイバーにとっては、水深18mがダイビングできる最大深度です。この深度の制限は勝手に決められたものではなく、減圧不要限界やガス昏睡、エアの供給などに基づいて決められたものです。 とはいうものの、わずか数回ダイビングを経験した人でも、ディープダイビングに興味を抱くでしょうし、水深18mより深いダイビングポイントで潜りたいと思うはず。ディープアドベンチャーダイブに参加すれば、このような好奇心を満足させることができます。
また、これらのコースを修了すれば水深30mまでダイビングする能力が認められ、深いダイビングポイントにも出かけていけるようになります。もちろんダイビングコンディションが講習を受け経験を積んだときと同程度か、もっと穏やかな時に限ります。
【海洋実習/ディープダイビング】
- 深度下で色の変化を見る(赤、オレンジ、黄、緑、青、黒)
- 深度下で深度計(深度計とダイブコンピューター)を比較する
※深度下とは、ディ―プダイビングの定義である18m以上、アドバンスド講習では30m以内の深度のこと
【学科講習/ディープダイビング】
デイープ・ダイビングの活動と目的、定義と限度、器材、テクニック、窒素酔い(昏睡)、減圧障害について学びます。
上記の中から、今回は減圧障害について詳しくご紹介します!
減圧障害について
減圧症と肺の過膨張傷害の両方を合わせて減圧障害と呼んでいます。過剰な窒素は減圧症の原因となり、浮上中に息を止めてしまうと、重大な命にかかわる肺の過膨張障害の原因となります(ダイビングをするときの重要なルールである、スクーバを使用する際には常に呼吸を一定に保ち、絶対に息を止めないことを思い出してください)。 いずれの場合も、体内に気泡が発生する原因となって似たような兆候や症状が現れます。また、必要とされる応急手当と救急処置は同じなので、この両方をあわせて、減圧障害と呼ばれています。
ダイブテーブルやダイプコンビューターを正しく使用しても、ダイバーが減圧障害にかかる可能性は、わずかですがつねに残っています。しかし、減圧障害にかかる基本的な理由はダイバーのミスによることを忘れないでください。そのダイバーのミスとは、ダイブテーブルやダイプコンビューターを誤って使ったり、或いは全く使わなかったり、誤った浮上速度や潜水時間、深度のチェックミス、ダイビングを控えめに行う習慣が身についていない、 といったことによるものです。パニック状態で浮上すると、ゲージをチェックし忘れたり、ダイバーとして習得した緊急時の対応ができなくなる場合があります。
減圧障害の予防
減圧障害になるリスクを最小限に抑え、リクリエーション、ダイブプラナーやダイブコンピューターを正しく使用します。さらにオープンウォーターダイバーコースで習得したその他の安全手段にも、したがわなくてはいけません。限界を越えないようにダイビングすることです。ダイブテーブルやダイブコンピューターで示される限界に近づきすぎないよう、常に余裕を持ってダイビングしてください。個人差により減圧障害になる可能性も人により大きく異るので、どんなダイブテーブルでも、 限界内でダイビングしたとしても、 減圧障害にならないとは断言できないことを忘れないでください。ダイバーを減圧障害にかかりやすくする 10の生理学的な要因があります。こうした要因が重なれば重なるほど、慎重にダイビングする必要があります。
年齢を重ねるにつれて循環系統の機能が衰え、窒素の排出に影響を与えます。また、年齢とともに体重も増え、身体の脂肪も徐々にたまっていきます。
脂肪組織 窒素は脂肪質には落け込みやすい性質があります。体重に対して脂肪の割合いが多い人は、ダイビング中に余分に窒素を吸収することになります。
激しい運動 ダイビング中とその後の激しい運動は心拍数を高め、血液循環に影響を与えます。その結果、ダイビング中に窒素の吸収や排出にも影響を与えます。
ケガや病気 どちらも身体の局部的な循環に影響を与えるので、過剰な窒素への身体の対応能力にも影響が出ます。胸部のうっ血により肺または肺の一部に空気が入り込み、息をこらえるのと同じ状態になります。
脱水症状 脱水症状が起きると余分な窒素を排出する血液の量が減ることになります。
アルコール ダイビング前または直後にアルコールを摂取すると、血液の循環が早まり、しかも不規則になります。また脱水症状を招くことになります。
低水温 冷水中でダイビングすると、冷えて手足の血液循環が通常に比べて悪くなり、窒素の排出に影響を与えます。
熱いシャワーやお風呂 ダイビング後の暑いシャワーやお風呂は、皮膚の毛細血管を膨張させ、身体の他の部位から血液を奪うことになります。皮膚部分に普通以上の血液循環があるので、身体の各部位では、窒素の排出が平常より遅れることになります。
二酸化炭素の増加 ダイビング中の呼吸が不適当だったり、息を止めたりすることが続くと、血液中の二酸化炭素を増加させるだけでなく、窒素の排出も妨げられることになります。
ダイビング後の飛行機搭乗と高所でのダイビング 300メートル以上の高所とダイビングが組み合わさるときには特別な手順が必要になります。
減圧障害の微候と症状
ケガや病気 とちらも身体の局部的な循環に影響を与えるので、窒素への身体の対応能力にも影響が出ます。 胸部のうっ血により肺または肺の一部に空気が入り込み。息をこらえるのと同じ状態となります。
窒素の気泡は身体のあらゆる部位で形成されることで、症状(自分で感じるもの)や微候 (バディが意識する)は、さまざまな形で現れます。肺の過傷害が原因で体内に入った空気により、気泡が体内のどこにたまってしまうかによっては、別の症状が発生することもあります。
一般的な症状には、
- 異常なほどの疲労や脱力感
- 皮膚のかゆみ
- 腕、足(関節や足の途中)、胴部の痛み
- ふらふらする、ひどい目まい(ヴァーティゴ)
- 局部的な無感覚、ヒリヒリする痛み、麻痺
- 息切れ、呼吸困難
微候としては、
- まだら状の皮膚の発疹
- 腕、足の関節をさする
- 該き込む
- 虚脱感
- 意識喪失
これらの症状や徴候が別に出る場合と、 同時に出る場合とがありますが、水面に出たすぐ後、通常ダイビング後1時間以内に現れます。ダイビング終了後36時間から48時間も経過してから出たり、また逆にダイビングを終了するときの浮上途中で出ることもあります。
減圧障害の微候と症状
ディープ·ダイビングを行うダイバーは、 減圧障害が疑われるときの処置として、 重要な2つのステップを知っておく必要があります。 第1ステップは、可能な限り、100%に近い高濃度の酸素吸入を行います。純度の高い酸素を吸引することにより、気泡が形成されたために循環が抑圧されていた組織に酸素が届き、窒素を排出する手助けを行います。ダイバーが入手できるほとんどの非常用酸素キットでは、 100%の酸素を供給することができます。 呼吸が停止して、 脈がない患者には、気道と呼吸をよく見ながら心肺蘇生法 (CPR) を施します。反応の有無にかかわらず、 患者は横たえたまま動かさないようにします。
第2ステップは、すぐに救急医療機関に連絡し、減圧障害患者を緊急医療施設に運ぶことです。 ほとんどの減圧障害のケースでは、患者を再圧チャンバーに入れて、 圧力下におくことによる治療が必要だからです。正しく症状を診断し、緊急医療施設に運ぶことが治療の第一歩です。診断に続いて応急手当をし、すぐに治療のために再圧チャンバーに運びます。ほとんどの地域では DAN(ダイバーズ·アラート·ネットワーク)やDES(ダイバーエマージェンシーサービス)など、 高圧処置を行う救急医療施設と患者の治療について調整、アシストするダイバー救急サービスが提供されています。 各地で利用可能な応急治療サービスやダイバー救急サービスについては、 PADI ダイプセンター/PIRA リゾート、 または担当のPADIインストラクターまでお問い合せください。
滅圧障害の場合。患者を再圧室に入れ, もう一度圧力をかけて治療をしますが、 患者を再度
水に入れても治療にはなりません。 これには理由がいくつかあります。 まず, 50 メートルもの
水深が必要であること。 酸素と薬品を使用する治療が水中ではできないこと。 十分な空気の供
給と保温が(治療には6~10時間,またはそれ以上が必要)ほとんど不可能なこと。さらに不
完全だったり患者の病状を悪化させるだけで、けっして好転させないことなどがあげられます。
このような理由からどんなことがあっても減圧障害の疑いのある患者を水に入れることはできません。
2.水中ナビゲーション(必修)
初めてのダイビングをした時のことを覚えていますか?初めての海洋実習で広い海の中に入っていくことに興奮したでしょう。しかし、水中でどの方向に向かって泳いでいるかわからなくなったりしませんでしたか?担当のインストラクターが正確に位置を把握し、元のボートに戻ってきたときには驚いたことでしょう。インストラクターがやったのは水中ナビゲーションのテクニックです。これはいくつかの原則とトレーニングとで誰でも習得できるものです。
【海洋実習/水中ナビゲーション】
- 陸上でコンパス使用(シミュレーション)
- 水中で直線往復ナビゲーション
- 水中で30mを何フィンキックサイクルで泳ぐかを計測
- 水中でコンパスを使って1辺30mの正方形を描いて元の位置に戻ってくる
【学科講習/水中ナビゲーション】
水中ナビゲーションの重要性、距離を見積もる、水中でのナチュラル・ナビゲーション、水中ダイブパターンを利用する、コンパス・ナビゲーションについて学びます。
上記の中から、今回は水中でのナチュラルナビゲーションについて詳しくご紹介します!
水中でのナチュラルナビゲーション
これまでのダイビング経験から、水中で自分の位置を知るためには、目標になる周囲のものを利用しているはずです。砂地の模様やリーフの斜面に沿って泳いだり、 潮流に逆らって泳いだりするのもすべてナチュラルナビゲーションです。どんなスポットにもナビゲーションの目標にできる特徴があるものです。 ナチュラルナビゲーションを成功させるカギは、 位置を教えてくれる自然環境の細かな特徴に注意を払えるかどうかにかかってきます。
ダイビング前の観察
ナチュラル
ナビゲーションの第一歩は、 エントリーの前にナビゲーションの目標となる環境をチェックすることです。 水面からでも水中で出会うものについて知ることができますし、それを活用してダイビング中に自分の位置をはっきりさせることもできるのです。波や潮の流れ、 潮の干満、波、 湖流、潮汐による水の動きは、刻々変化する場合もありますが、ダイビングをする程度の時間なら一定であることが多いです (ただし、 特に潮については特定の間隔を持って変化します)。水面に浮いたゴミを観察するだけでも、波や潮の流れを知ることができますし、潮の干満に関しては潮汐表を調べればわかります。水の流れの方向が分かれば、流れに対する角度を一定にして泳ぐことで、自分の位置を明確にすることができます。 潮について知っておくことで、抜け出す際や戻る際に苦労しなくてすみます。
太陽の角度
エントリーの前に、影のできる方向や太陽の場所が自分の向かう方向に対してどのような角度にあるのかチェックしてください。 水中が濁っていても、 つねに太陽の方向を確認すれば、自分の位置をある程度知ることができます。
沖合いの目標と地形 リーフ、防波堤、 ケルプの群生地、ブイなどの目標物の位置を確認しておけば、その目標に対して自分がどこにいるかという位置関係を知ることができます。沖で波が砕けていれば、そのリーフが浅いか、そこに浅瀬がある証拠です。水面に出ていなくても水中の地形をある程度知ることができます。
魚群探知機
魚群探知機を備えたボートからダイビングする場合には、水底の様子を“画面”で見ることができます。探知機には、水底の輪郭、沈船、リーフなどを映し出すものもあります(魚群も映し出しますが、魚は動き回るのでナビゲーションの役には立ちません)。これらすべてがナビゲーションの判断材料として、ダイビング中のあなたの位置を教えてくれるのです。
潜降とナチュラルナビゲーション
どのように潜降するかが、 ナビゲーションに影響を与えます。潜降は必ず頭を上にした (足が頭より下にある)姿勢で行い、ヴァーティゴ(ひどいめまい)を感じたり、 方向感覚を失うといったことがないようにします。 バディかあなたのどちらかが、これから向かう方向を向くようにします。
潜降する際の流れの速度と方向に注意します。こうしたステップを踏めば、きちんと方向を失わずにダイビングを始めることができるのです。
自然の目標物
潜降して水底に着いたら、 そこにある目に見えるものや手で触れられるもの、聴こえるものなど、すべての自然の目標を使って自分の位置を知るようにします。もっとも利用される自然の目標物をあげると、次の6つになります。光と影、水の動き、水底の成分と造形物、水底の形状、 動植物、そして音です。
3.ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースでどのダイビングを選ぶかという質問に対して、ほとんどのインストラクターがまずピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーを挙げると思います。このことはすでにご承知のことだと思いますが、理由は簡単です。浮力コントロールをマスターしたダイバーは、優雅に水中を移動します。ほとんどフィンを蹴る動作をしたり、手を使って泳ぐことなく、思うがままに、自由に浮上、停止、ホバリング、潜降をしているように見えます。浮力のコントロールをマスターすることによって、エアやエネルギーの節約はもとより、環境へダメージを与えることもなく、また余裕をもってさらに楽しくダイビングができるようになります。浮力のコントロールはダイビング上達への早道なのです。
【海洋実習/ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)】
- 中性浮力の練習
- 深度を変えてホバリングの練習
- 輪くぐりその他浮力ゲーム
【学科講習/ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)】
浮力チェック、浮力の微調整、ウェイトの配分、流線型を作る、ビジュアライゼーション、健康的な身体について学びます。
上記の中から、今回は流線型を作るについて詳しくご紹介します!
流線型を作る
4.ドリフトダイビング
潮流が強く流れていて流れに向かって泳ぐことができない時には、流れに乗ってダイビングすることがあります。これがドリフトダイビングです。エントリー方法やエキジット方法が他のダイビングのときとは違います。またドリフトダイビング特有の危険性があるので、それについて学びます。
【海洋実習/ドリフトダイビング】
- グループエントリー、潜降
- フロート揚げ、浮上、エキジット
【学科講習/ドリフトダイビング】
ドリフトダイビングの利点、タイプ、器材、テクニックと手順(ダイビングのスタート、潜降・浮上・エキジット)、危険性とトラブルについて学びます。
上記の中から、今回はドリフトダイビングの器材について詳しくご紹介します!
ドリフトダイビングの器材
フロート(ライン付き):フロートを使用する場合、状況にあったフロートが必要になります。大きく遠くからもよく見え、ダイバーが引っ張っても、浮上、安全停止しても沈まないものが条件です。
水面用シグナル:グループから離れてしまった場合に必要になります。かさ張らないものなので、各自携帯していると便利です。
5.魚の見分け方
同じダイビングポイントでも環境の変化によって見ることのできる魚が変化したりします。自然を保護している地域では問題はないかもしれませんが、それ以外の地域では魚の乱獲や汚染、沿岸開発などが進んでいて、自然に悪影響を与えている地域もあります。ダイバーやスノーケラーは水中世界の変化をいち早く見る者として、「水中環境への大使」とも呼ばれています。
【海洋実習/魚の見分け方】
スレートに知らない魚をスケッチ、特徴を印して置く。観察した魚をあとで図鑑等を使って特定、ログブックに記帳する。
【学科講習/魚の見分け方】
プロジェクトAWARE、プロジェクトAWARE財団、魚の見分け方大作戦、魚のグループと特徴、魚類の調査について学びます。
ダイビング中に魚を見つけたとき、簡単に類別できるのが望ましい。科別に書き込むスペースをスレートに用意しておく方法があります。また分類に当てはまらない魚のスケッチ、データを記入するスペースを設けておきます。そしてあとで図鑑で再確認します。
プーケット ダイビングライセンス講習スケジュール
それでは、実際にプーケットでアドバンスオープンウォーターダイバーコースを受講した場合の例を挙げてみましょう。当店で開催している【アドバンスドオープンウォーターダイバー2日間ボート5ダイブコース】にてご紹介します。
初日は年間を通して潜ることのできる、ラチャヤイ島で学科講習と海洋実習。2日目はキングクルーザー方面にてディープダイビング!
【1日目:学科講習、海洋実習】
7:30頃
ホテルお迎え。
ボート会社の送迎車がお迎えに上がりますので、ご指定のお時間にホテルロビーにてお待ちください。お泊りのホテル地区によってホテルお迎え時間が変わってきますので、初日にしっかりとお迎え時間を確認しましょう!
ボート会社の送迎車は乗り合い送迎車となります。他の乗船されるお客様をお迎えしながらのお迎えとなりますので、お迎え時間が大幅に遅れることもございます。もしご指定のお時間から30分以上経ってもお迎えが来ない場合には、当店までお電話にてご連絡ください。
ご連絡をいただきましたら、当店からボート会社にご確認します。
ご乗車の際は、運転手に乗車リストにご自分のお名前があるかどうか、必ず確認をお願いします。乗り間違えることがないよう、ご注意くださいね!
また、船酔いが心配な方は、ホテルご出発前に酔い止め薬を服用されることをお勧めします。酔い止め薬をお持ちでない方は、当店にご用意がございますので、初日に担当インストラクターにお申し出ください。
8:15頃
シャロン港に到着。
港または船上にて、担当インストラクターと合流します。港の待合場所は大変混雑しているので、迷子にならないように気を付けて下さい!
また必要なものがあれば、港に売店もありますのでご利用可能です。
8:30頃
乗船&出港。
ボート会社のボートリーダーが当日の乗船者が全員揃ったことを確認して出港します。ラチャヤイ島まではおよそ1時間30分。
船上でボートの説明、器材セッティング、学科講習、ダイビングの説明などをします。当日行うダイビングの知識の復習を終わらせ、海洋実習の説明と行います。
また、船上には簡単な朝食、コーヒー、紅茶、飲用水、フルーツも用意されておりますので、ご自由にご利用下さい。
10:00頃
ラチャヤイ島にて海洋実習1本目。
【ピークパフォーマンスボイヤンシー(中性浮力)】
チェックダイブも兼ねて、
- 中性浮力の練習(フィンピボット)
- ホバリング(深度を変えて何回か、インフレーターホースとオーラルで)
- 輪くぐりその他、浮力ゲームを行う。また泳いでいるときの姿勢、フィンキックの仕方などのチェック
11:00頃
船上にてランチタイム。
ビュッフェランチをお楽しみ下さい!元気のある方は休憩時間中、シュノーケルや日光浴を楽しむこともできます。
12:30頃
ラチャヤイ島にて海洋実習2本目。
【水中ナビゲーション】
- 水面でコンパスを使って往復ナビゲーション(オープンウォーターダイバーコースの復習)
- 水中で30mのラインを展張し、何フィンキックで泳げるか計測
- 水中でコンパスを使って1辺30mの正方形を描いて、元の位置に戻って来る
14:00頃
ラチャヤイ島よりシャロン港に向け出発。
大体の方がお昼寝タイムになります。また、当日のログ付け(ダイビングの記録)を記入するのもこの時間帯です。
15:30頃
シャロン港に到着&下船。
下船の際は、お忘れ物がないよう、しっかり確認してから下船しましょう!
下船後、ボート会社の乗り合い送迎車でホテルへお送りとなります。朝のお迎えと同じで各地区をまわって行くので、お時間がかかることもございます。もし途中のビーチで下車したい方は、事前に担当インストラクターにお知らせください。担当インストラクターより運転手にお伝えします。
16:30頃
ホテルに到着予定。
初日の講習お疲れさまでした!引き続き、2日目も頑張って下さいね。
【2日目:海洋実習】
10:00頃
12:00頃
13:00頃
船上にてランチタイム。
ビュッフェランチをお楽しみ下さい!
14:00頃
ドクマイ島にて海洋実習5本目。
【ドリフトダイビング】
- ドリフトダイビングのエントリー(全員が準備できているか、BCDにマイナス浮力あるいは最小限の浮力)
- 中性浮力を取って極力フィンキックをしないで移動
- 安全停止時にシグナルフロートを揚げる。浮上してから水面でシグナルフロートでボートに向かって合図をする
- ドリフトダイビングの状況にあったエキジット
15:00頃
ドクマイ島島よりシャロン港に向け出発。
大体の方がお昼寝タイムになります。また、当日のログ付け(ダイビングの記録)を記入するのもこの時間帯です。
17:00頃
シャロン港に到着&下船。
下船の際は、お忘れ物がないよう、しっかり確認してから下船しましょう!
下船後、ボート会社の乗り合い送迎車でホテルへお送りとなります。朝のお迎えと同じで各地区をまわって行くので、お時間がかかることもございます。もし途中のビーチで下車したい方は、事前に担当インストラクターにお知らせください。担当インストラクターより運転手にお伝えします。
18:00頃
ホテルに到着予定。
2日間お疲れさまでした!合格おめでとうございます!
アドバンスドオープンウォーターダイバー講習費用はいくらかかるの?
当店では、アドバンスドオープンウォーターダイバーコースを3コース、12000バーツ~13000バーツの料金でご用意しております。
料金の違いは、ダイビングスタイル(ボートダイビングまたはビーチダイビング)かの違いによります。
まとめ
世界中の有名なダイビングポイントのほとんどは水深18m以上。
オープンウォーターダイバーですと、実は有名なポイントには潜れないことが多いのです。プーケットのボートダイビングでは、キングクルーザーやシミラン諸島など水深18m以上になるポイントがあります。
アドバンスドオープンウォーターダイバーを取得すると30mまで潜れるようになり、アドバンス以上の参加条件のあるツアーにも参加できるようになったり、水深18m以上のところにある魅力的なポイントを楽しめるようになります。アドバンスドオープンウォーターダイバーを取得して18mの水深制限を解除してみませんか?
オープンウォーターダイバーから間を置かずに取得すれば、上手なダイビングのコツや楽しみ方がつかめ、これからのファンダイビングをより楽しむことができますよ。
PADIオープンウォーターダイバーコース、あるいはそれと同等の他団体のダイビングライセンス(Cカード)を持っている人が受講できます!
知識の復習と海洋実習(5ダイブ)のみで、たったの2日で取得することができるので、オープンウォーターダイバーコースとご一緒での受講がオススメです!続けて受講することで、理解度やスキルのコツも掴みやすくなります。
ぜひ、アドバンスドオープンウォーターダイバーライセンスを取得して、私たちと一緒によりディープなダイビングライフを楽しみましょう!!
ラチャヤイ島
プーケット島の南に位置するシャロン湾からダイビング専用ボートで向かいます。所要時間は約1時間30分、スピードボートだと30分ほどで着きます。
ラチャは「王様」、ヤイは「大きい」を意味します。つまり王様の大島。
ラチャヤイ島は1年中潜れるポイントです。
ラチャヤイ島の海は投資度が高く、透視度10~25mぐらいです。
大きな島の島影で潜るため、比較的に波や風、潮流の影響を受けにくく、講習に最適なポイントです。大体の講習はここで行うことができます。中性浮力の練習に最適なコンクリートブロックや沈船、水中バイクもあり、水中景観がユニークで賑やかなダイブポイントです。また、ビーチから続く遠浅の地形のため、潜降が苦手な人にもオススメ!
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、1本目:ピークパフォーマンスボイヤンシー(中性浮力)、2本目:水中ナビゲーションを予定しています。
キングクルーザー(六甲丸)
プーケット島の南に位置し、シャロン湾からダイビング専用ボートで向かいます。所要時間は約1時間30分ほどで着きます。
キングクルーザーは、外洋に沈む全長88mある大きな沈船です。
タイに来る前は瀬戸内海を走るフェリーで「六甲丸」と呼ばれていました。タイに来てからは、プーケットとピピ島を結ぶフェリーとして運航していましたが、1997年5月、近くにあるアネモネリーフに衝突して、沈んでしまいました。
年月が経ち、船体はかなり崩れてしまったため、船内へのペネトレーションは最低限しか行えません。そのため、現在はほぼ沈船の外周を1周するダイブになります。
エントリーはロープから、エキジットも同じロープに戻ってきます。波が立っていて、ロープを掴めない時にはロープを指標にした潜降、浮上になります。
ここでのポイントは、魚影の濃さです。プーケットNo.1と言われるほどの魚影の濃さを誇っています。キンセンフエダイ、タイワンカマス、アジ系の魚、その他の魚影は濃すぎて船影が見えないぐらいです。またカサゴ、各種ウミウシ、ツムブリを初めとする回遊魚も豊富です。
このダイブポイントの場合、平均深度が深く(トップで18mぐらい)、他のダイブポイントと比べて減圧不要限界が極端に短くなります(ダイブ時間が短くなるということ)。
残圧が早くなくなるのと、浮上のため、最初のロープまで戻らなければならないので、通常50BARの残圧で自己申告のところ、ここでは70BARでの申告となります。
キングクルーザーも1年中潜れるポイントですが、外洋のポイントとなるため、特に波が穏やかな乾季にオススメのポイントです。
キングクルーザーの最大深度は約33m、透視度5~15mぐらい(極端に悪いこともあり)です。流れは緩やかな時もありますが、流れていると1周できないこともあるほどです。このポイントは深度が深いこともあり、暗いのでトーチ(水中ライト)があると便利です。
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、3本目:ディープダイビングを予定しています。
シャークポイント
プーケット島の南に位置し、シャロン湾からダイビング専用ボートで向かいます。所要時間は約1時間30分ほどで着きます。
シャークポイントは、外洋に沈む根。No.1~3まで3つの根がありますが、水面から出ているものはNo.1の根のみで、岩の上に無人の灯台が建っています。
通常No.1からエントリーして、No.2でエキジットになります。たとえ海況が良くてもエアの持ちが良くないと、No.3まで行くことができません。
名前の通り、ここでのポイントは「サメ(シャーク)」です。しばらくの間あまりサメがいなかったのですが、最近また戻って来ました。ここで見られるサメは、トラフザメという大きな大人しいサメで、ほぼ確実に見ることができます。
他にもバラクーダのトルネード、キンセンフエダイ・ホソフエダイの群れ、各種アジ、小物類(カサゴ、クマノミ、シーホース、ウツボなど)も見ることができます。また、根についているソフトコーラル(ウミトサカ)の美しさは断トツ!運が良ければ、ジンベエザメに遭遇できるかも♪
シャークポイントも1年中潜れるポイントですが、外洋のポイントとなるため、特に乾季にオススメのポイントです。
シャークポイントの最大深度は約25m、透視度10~20mぐらいです。流れは緩やかな時もありますが、流れている時の強さはプーケットでも有数!渦を巻いている時もありますので、要注意です!ここではすべてのダイブがドリフトダイビングになります。
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、4本目:魚の見分け方を予定しています。
ドクマイ島(コ・ドクマイ)
プーケット島の南に位置し、シャロン湾からダイビング専用ボートで向かいます。所要時間は約1時間ほどで着きます。
ドクマイ島(コ・ドクマイ)は、タイ語で“コ”は島、“ドクマイ”は花という意味。
しかし、水面上から見る島には花は見られません。水面下に咲く花、カラフルなソフトコーラルの美しさから、このように呼ばれるようになったそうです。
水面上からの外観からも分かりますが、東側は絶壁(ドロップオフ)、西側は比較的緩やかな階段状になっています。東側にはケーブ(洞窟)もあります。
ここでのポイントは、マクロです。各種ウミウシ、シーホース、ニシキフウライウオ、甲殻類、カサゴなどをはじめ、カメに遭遇できる機会も多く、水底の岩の下にはバンブーシャークが隠れています。また近年キンセンフエダイ、ホソフエダイの群れの増加も凄まじく、圧巻の魚影を見ることができます。
このダイブポイントの場合、平均深度が深く(トップで18mぐらい)、他のダイブポイントと比べて減圧不要限界が極端に短くなります(ダイブ時間が短くなるということ)。
残圧が早くなくなるのと、浮上のため、最初のロープまで戻らなければならないので、通常50BARの残圧で自己申告のところ、ここでは70BARでの申告となります。
ドクマイ島も1年中潜れるポイントですが、外洋のポイントとなるため、特に波が穏やかな乾季にオススメのポイントです。
ドクマイ島の最大深度は約30m、透視度5~15mぐらいです。流れは流れていることが多いので、すべてのダイブでドリフトダイビングとなります。恐らく、プーケットのダイビングポイントの中でも一番流れるポイントではないかと思います。このポイントは深度が深いこともあり、暗いのでトーチ(水中ライト)があると便利です。
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、5本目:ドリフトダイビングを予定しています。